志望動機が思いつかない”ときに考えるべき3つの視点

就職活動の書類の中でも、多くの学生がつまずくのが「志望動機」の欄です。
「書こうとしても言葉が出てこない」
「なんとなく“良さそう”と思って応募したけど、それ以上が思いつかない」
そんな声をよく聞きます。

でも、志望動機は特別な理由を探すものではありません。
“考え方の順番”と“視点の持ち方”さえ押さえれば、自分なりの動機は必ず見えてきます。

まず最初に立ち返ってほしいのが、「なぜこの分野で働きたいと思ったのか?」という問いです。

たとえば──
・人の体や健康に関わる仕事がしたいと思ったから
・手に職をつけて、一生働けるスキルを持ちたいと思ったから
・自分が鍼灸や整体で救われた経験があるから

こうした「最初のきっかけ」は、どんなに小さくても立派な志望動機の核になります。
そこに具体的な経験やエピソードを足していくことで、説得力のある文章がつくれます。

次に大切なのが、「なぜこの応募先なのか?」という視点です。

どの職場にも違いがあります。
たとえば──
・高齢者に特化している
・訪問施術をしている
・美容メニューに力を入れている
・研修制度が整っている
・スタッフの年齢層が若く、活気がある

ホームページや見学時の印象を思い出しながら、他と比べてどこに惹かれたかを整理すると、自分の関心や価値観が見えてきます。

最後に、自分の未来についても考えてみましょう。

・この職場でどんな技術を身につけたいか
・どんな働き方をしたいか
・将来どんな鍼灸師、セラピストになりたいか

こうした「目指す姿」を添えることで、志望動機がより前向きなものになります。
読み手に「この人はここで成長してくれそうだ」と感じてもらえることが、内定につながる大きな要素です。

志望動機が出てこないと感じているとき、その多くは「考えがまとまっていないだけ」というケースです。

焦らず、自分の「興味の出発点」「その職場を選んだ理由」「そこでの未来像」の3つをノートに書き出してみてください。
順番に整理していけば、きっと“あなたらしい志望動機”が見えてきます。