なんとなく”から抜け出す!キャリアマップで未来を見える化する方法
目標が見えないと、進路は迷路になる
「将来どうなりたいか、まだ決まっていません」──
面談や進路相談で、こう口にする学生は少なくありません。
でも、だからといって就職活動を後回しにしてよいわけではありません。今できるのは、「今の自分」と「理想の未来」をつなぐ“道筋”を見える形にしておくこと。
そこで役に立つのが、「キャリアマップ」です。
キャリアマップとは、将来の自分の理想像から逆算して、「いま何をすべきか」「どの経験が必要か」を可視化したもの。曖昧だった“将来像”に輪郭が生まれ、就職活動でも自信を持って動けるようになります。

キャリアマップ作成の3ステップ
キャリアマップは、難しく考えず「シンプルに」作るのがコツです。
ノート1ページでも構いません。以下の手順で描いてみましょう。
① 理想の未来像を書く
まずは「こうなれたらいいな」と思う将来の自分を自由に描いてください。
たとえば
・地元で信頼される鍼灸師
・スポーツ選手をサポートするトレーナー
・美容メニューが人気の女性施術者
この段階では、明確な施設名や職場が浮かばなくても大丈夫です。“雰囲気”や“働き方”のイメージだけでも構いません。
② 理想に必要なスキル・経験を分解する
その理想像になるために必要そうな要素を書き出していきます。
・技術力(例:美容鍼灸の知識、トレーナー資格)
・経験(例:現場での接客、部活動帯同)
・人脈(例:業界セミナーでの出会い)
これは、自分の「武器の棚卸し」にもつながります。
③ 今やるべきこと・選ぶべき環境を考える
理想と現在のギャップを見て、「今なにを始めるか」「どんな職場を選ぶか」を考えましょう。
たとえば、「トレーナーになりたいけど現場経験がない」なら、スポーツ系の治療院にアルバイトとして関わることが、現実的な一歩かもしれません。
キャリアマップは“変わっていい”
ここまで聞くと、「まだ将来の方向が決まってない自分には無理かも…」と思うかもしれません。
でもキャリアマップは、“今の自分の仮説”を整理するためのツールです。
書いたことが変わってもいい。途中で道を曲がってもいい。
でも、「今なにをするか」は考えられるようになります。
“なんとなく”から一歩抜け出すために、まずは1枚、描いてみましょう。
それが、あなたの未来を引き寄せる第一歩になります。