面接対策──「何を聞かれる?」「どう答える?」不安をなくす5つの準備ポイント

面接は「技術」より「誠実さ」が問われる場

鍼灸師を目指す学生にとって、施術所の面接は初めての“社会的な選考体験”になることが多いでしょう。
「何を聞かれるのか?」「どう答えればいいのか?」と不安になるのは当然です。

でも大丈夫。面接は完璧な答えを求められる場ではありません。
自分の考えを整理し、「伝わるかたち」にするだけで、十分に準備はできます。

この記事では、鍼灸の施術所向け面接で押さえておきたい5つの準備ポイントを解説します。

1. 志望理由は“その院”と“自分”をつなげる視点で

  • なぜ鍼灸師になりたいのか(職業観)
  • なぜその院を選んだのか(共感ポイント・学びたいこと)
  • どのようにその院に貢献したいか(将来像)

特別な体験や熱い思いよりも、“具体性と誠実さ”が伝わることが大切です。

2. 自己紹介+自己PRの構成を事前に考えておく

「簡単に自己紹介をお願いします」と言われたときに、すぐ話せるようにしておきましょう。

  • 出身地・学校・専攻
  • 今頑張っていること(実習や勉強など)
  • 性格や強み(周囲からどう見られているか)

長くても1分以内に収まるよう、自然な口調で練習しておきましょう。

3. よくある質問への答えを準備する

  • なぜ鍼灸師を目指したのか?
  • どんな施術に関心があるか?
  • 苦手なことや不安なことはあるか?
  • 将来どんな鍼灸師になりたいか?
  • チームで働くうえで大切にしたいことは?

答えは1つでなくて大丈夫。
大切なのは、「自分の言葉で、具体的に話すこと」です。

4. 逆質問を準備しておく

「何か質問はありますか?」に備えて、1~2個用意しておくと印象が良くなります。

  • 新人スタッフの1年目の過ごし方について
  • 教育体制や勉強会の有無
  • 活躍している先輩に共通する特徴 など

求人票やWebに書いてあることを、少し掘り下げる形がベターです。

5. 面接マナーも“施術者としての姿勢”と見られる

  • 約束時間の10分前には現地に到着
  • 携帯電話はマナーモードまたは電源OFF
  • 名前を呼ばれたら立ち上がって元気に返事
  • 面接の冒頭・終了時にはしっかりお辞儀
  • 退出時にも「本日はありがとうございました」と一礼

こうしたマナーも「患者さんに接する態度」としてチェックされています。

まとめ

面接は、自分自身と向き合うチャンスでもあります。
難しい言葉や完璧な答えよりも、**「あなたがどんな鍼灸師になりたいか」**を正直に伝えることが一番の対策です。

緊張しても大丈夫。準備したことを、丁寧に届ける姿勢を大切にしましょう。