“自己PR欄”が空白のまま?──ネタがない人こそ知っておきたい書き方
「自己PR」が苦手な人は多い
履歴書で多くの学生が悩むのが「自己PR欄」です。
「アピールできるような実績がない」「書くことが思いつかない」と感じて、空欄のまま止まってしまう人も少なくありません。
でも、自己PRは特別な成果を並べる場ではありません。
大切なのは、「自分らしさ」や「どんな姿勢で学んできたか」を丁寧に伝えることです。

実績ではなく「行動」と「姿勢」に注目しよう
たとえば次のような経験は、自己PRに使える立派なエピソードです。
- 実技が苦手だったが、放課後に練習を重ねて克服した
- アルバイトで初めてクレーム対応を任され、冷静に対処できた
- ボランティアで高齢者との関わりを通じ、丁寧な言葉づかいを学んだ
こうした出来事の中にある「自分の行動」「学び」「変化」に注目すると、文章が書きやすくなります。
使いやすい構成:経験 → 行動 → 学び → 活かし方
書くときの流れとしては、以下のように組み立てると自然な文章になります。
- 経験:何があったのか?(例:苦手を感じたこと、挑戦したこと)
- 行動:自分はどう動いたか?(例:工夫したこと、継続した努力)
- 学び:そこから何を得たか?(例:姿勢、価値観の変化)
- 活かし方:それを今後どう活かすか?(例:職場での応用、意欲)
この構成を意識するだけで、ぐっと整理された文章になります。
文章が苦手なら、箇条書きで整理してみる
いきなり文章にするのが難しい場合は、まずはキーワードや短文で思いつくことを並べてみましょう。
あとでつなぎ直せば、それが自然な文章になります。
例:
- アルバイト先で、スタッフの欠勤が多くて対応が大変だった
- シフトを調整したり、業務を分担する工夫を自分から提案
- ピンチのときに動ける力を身につけた
- 医療の現場でも、チームワークを意識して働いていきたい
まとめ:派手なエピソードはいらない
自己PRは、“すごい自分”を書く必要はありません。
“自分らしくがんばったこと”を、“自分の言葉で伝える”ことが大切です。
自分にとって当たり前だったことも、視点を変えればアピール材料になります。
自信がないと感じている人こそ、一度ゆっくり自分の「がんばったこと」を棚卸ししてみましょう。