“将来の働き方”をどう考える?──勤務スタイル別・キャリアの描き方
どんな“働き方”を思い描いていますか?
「将来はどこで働きたいか?」という質問には答えられても、「どんな働き方をしたいか?」と聞かれると、うまく言葉にできない学生も多いものです。
でも実は、「働き方」を考えることは、キャリア設計の土台となります。
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師として、どんな形で仕事に関わっていくのか。
その方向性次第で、就職先の選び方も、学ぶべきことも変わってくるのです。

正社員、業務委託、開業…それぞれの特性とは?
◼️ 正社員として働く
- 安定した給与と福利厚生
- 施術だけでなく受付や清掃、教育業務も任されることがある
- 将来的に院長やマネジメント職への昇格ルートも視野に入る
◼️ 業務委託として働く
- 成果報酬型(1施術いくら)の契約が多い
- 自分の裁量で働ける時間が増える一方、収入は不安定になりがち
- 技術に加えて「集客力」「自己管理力」が求められる
◼️ 開業して独立
- 自由度は高いが、経営リスクもすべて自分にかかる
- 資金調達や経営スキル、集客のノウハウが不可欠
- “一人治療院”からスタートし、スタッフを雇うケースも
働き方によって「必要な準備」も変わる
たとえば、将来は「独立開業したい」と考えているなら、就職先は「店舗運営を学べる環境」が適しています。
一方で、生活の安定を重視するなら、福利厚生が整った正社員雇用の職場を探す方が良いかもしれません。
つまり、“どんな将来像を描くか”によって、最初の一歩(就職先)も変わってくるということです。
「一つの働き方に絞る必要はない」
ただし、最初からすべてを決め切る必要はありません。
「まずは正社員として経験を積んで、その後フリーランスや開業も検討する」といった段階的なキャリア構成も有効です。
実際、多くの先輩たちも、1つの働き方をずっと続けるのではなく、ライフステージや志向に合わせて働き方を変えています。
まとめ:働き方は“選ぶもの”であり、“育てるもの”
キャリアマップを描く際には、職種や職場だけでなく、「どんな働き方をしたいか?」という視点を加えてみてください。
- 安定を重視する?
- 自由に働きたい?
- 人を雇う立場になりたい?
- 現場一筋で手技を深めたい?
この問いに対する答えが、あなたのキャリアの方向性を明確にしてくれます。