治療家としての“自分”を深掘りする4つの問い 就職先選びの前に考えておきたい自己理解ワーク
自己分析なしの就活は、ナビのない航海
「就職先を選ぶ」とは、自分の人生の大きな方向を定めることでもあります。
ですが多くの学生が、求人票や条件面に目を奪われて、本当に大切な“自分の軸”を見失いがちです。
今回は、「治療家としての自分」を考えるために役立つ4つの問いを紹介します。
どれも簡単な問いですが、深く掘り下げると履歴書にも志望理由にもつながる自分だけの言葉になります。

問い①|あなたが“人を助けたい”と思った瞬間はいつですか?
この問いは、「なぜこの道を選んだのか」という原点に立ち返らせてくれます。
- 自分がケガや不調で苦しんだときに救われた経験
- 身近な人が回復する姿に感動した記憶
- 誰かを励ましたり、体をさすって「ありがとう」と言われた瞬間
この原体験が、あなたのモチベーションの“根”になります。
問い②|あなたが「心地いい」と感じる仕事のスタイルは?
治療家の働き方には大きく違いがあります。
- 一対一でじっくり施術に向き合うタイプ
- スポーツ現場のようにスピードと判断が求められる場面
- 高齢者や地域に根ざした継続的ケア
- チームの中で分担して働く組織スタイル
「どんな現場にいたときに自分らしく働けそうか?」を想像してみましょう。
問い③|どんなときに“やりがい”や達成感を感じますか?
やりがいの感じ方は人それぞれです。
- 技術的に難しい症例を改善できたとき
- 感謝されたとき
- 生活が変わったと報告をもらったとき
- 自分の成長を実感できたとき
この問いは、将来の働き方や職場選びの“判断基準”になります。
問い④|「この人みたいになりたい」と思った治療家はいますか?
尊敬する先生、実習先で出会ったスタッフ、SNSで見た発信者など、
あなたが「こんな人になりたい」と感じた人物像は、あなたの“理想の未来”です。
その人のどんな部分に惹かれたのか?
──技術?人柄?言葉遣い?姿勢?
そこに、あなたの「なりたい鍼灸師像」が隠れています。
書き出すことで“言語化”が始まる
これら4つの問いには、正解も不正解もありません。
ただし、答えを“書いてみること”がとても重要です。
文字にすることで、面接や履歴書にも応用できるようになります。
そして、自分に合った治療院を見つける判断軸にもなります。
次の記事では「成長できる治療院の条件」を整理します
自己理解を深めたあとは、次に「どんな環境で働くと良いか?」を考えるステップです。
次回は、成長を支えてくれる治療院”をどう見極めるか?をテーマにお届けします。