「誰を治したいか?」就職活動の軸をつくる“対象から考える”キャリア設計
「何がしたいか?」より先に、「誰の役に立ちたいか?」を考える
就職活動を始めるとき、
「どんな治療院がいいかな?」「何の分野が向いてるかな?」と考えがちです。
でもその前に、
「私は誰を治したいのか?」という問いからスタートすると、
進路の軸が一気に明確になります。
STEP1|鍼灸師・柔整師が出会う“患者のタイプ”を知ろう
あなたが将来出会うかもしれない患者さんには、さまざまなタイプがあります。
- アスリートや学生:ケガからの復帰を目指す人たち
- 高齢者:歩行や日常動作を支えたい人たち
- 働く社会人:肩こり・腰痛など慢性症状に悩む人たち
- 美容に関心のある人:美容鍼・体質改善を求める人たち
- 女性・妊産婦:妊娠中や産後ケアを必要とする人たち
- 医療・福祉領域の患者さん:病院や介護施設で施術を受ける人たち
この「誰を支えたいか?」が明確になると、
自分に合った就職先・施術スタイル・働き方が見えてきます

自分に合った就職先・施術スタイル・働き方が見えてきます。
STEP2|「共感できる人=向いている患者層」
たとえば…
- 「学生時代ケガで苦労した経験がある」→ スポーツトレーナー志向
- 「家族に高齢者がいて、介護と健康の両立の大変さを知っている」→ 訪問鍼灸や福祉系
- 「美容や体質改善に興味がある」→ 美容鍼灸の分野へ
自分の経験や関心がある人=深く寄り添える患者さんです。
だから、「誰に共感できるか?」を軸に考えるのはとても有効です。
STEP3|“なりたい自分”の言語化ヒント
以下のフレーズで、あなた自身の想いを整理してみましょう。
私は、〇〇な人が〇〇できるようにサポートしたい。
(例)私は、運動が好きな学生たちが、もう一度全力で走れるようにサポートしたい。
私は、〇〇に悩む人の〇〇を取り戻す手助けをしたい。
(例)私は、慢性的な肩こりに悩む社会人の「気持ちよく働ける毎日」を取り戻す手助けをしたい。
このような“想い”は、
履歴書・志望理由・面接などであなたの言葉として伝えるときに、大きな説得力になります。
STEP4|「誰を治したいか」は治療院選びの大事な判断軸
- スポーツ選手を支えたい → トレーナー帯同・整骨グループなど
- 高齢者と関わりたい → 訪問鍼灸・地域密着型の院
- 美容系で働きたい → 美容鍼やエステとの融合院
- 妊婦・産後女性に寄り添いたい → 女性専門院やマタニティ対応の施設
「やりたいこと」ではなく、「誰のために働きたいか」から選ぶと、
職場とのミスマッチも少なくなります。
まとめ|“誰のために”を考えることで、キャリアは具体的になる
あなたが将来、施術することになる“誰か”の姿。
そこには、あなたにしか寄り添えない誰かがいるかもしれません。
自分は、誰の「困った」「つらい」に寄り添いたいのか?
今日、それを一度、考えてみてください。