“なりたい自分”を描こう──キャリア設計の第一歩
将来がぼんやりしている…それでも大丈夫!
「キャリアってどう考えればいいの?」「まだ将来の目標が決まっていない…」
そう不安に思うのは当然です。大切なのは、“今はまだ決まっていなくても、考えようとしていること”自体が、すでにキャリア設計の第一歩だということ。
ここでは、「将来像を描くことが苦手」という学生にも役立つ、キャリア設計の基本的な考え方を紹介します。

「働く自分」のイメージを言語化しよう
まずは「どう働きたいか」をざっくりでいいのでイメージしてみましょう。
たとえばこんな視点から考えると、輪郭が少しずつ見えてきます。
- どんな人を助けたいか(例:スポーツ選手、高齢者、美容意識の高い人)
- どんな雰囲気の職場で働きたいか(例:チームで連携、落ち着いた環境)
- どんな生活スタイルを送りたいか(例:地域密着、独立開業)
答えが一つに絞れなくても大丈夫。「こんな働き方もいいな」という選択肢を増やしていくことが、視野を広げる第一歩になります。
「今の自分」からキャリアをつなげてみる
キャリア設計というと、未来ばかりに目が向きがちですが、「今の自分」が何に興味を持っているかも大切なヒントになります。
たとえば…
- 実技の授業で、手技療法に特にやりがいを感じた
- 実習で患者さんと話す時間が楽しかった
- SNSで発信するのが得意だから、広報的な役割にも興味がある
このような“今ハマっていること”や“得意なこと”を、将来のキャリアとどう結びつけられるかを考えてみると、より具体的な目標に近づきます。
書き出してみると、頭の中が整理される
なんとなく考えていることを、紙に書き出してみましょう。
おすすめは「3年後/5年後/10年後」の自分について、箇条書きで書いてみる方法です。
- 3年後:「○○な施術所で働いている」「得意分野を見つけ始めている」
- 5年後:「後輩指導に関わっている」「専門資格を取得している」
- 10年後:「開業している」「チームで地域医療に貢献している」
具体的に書けなくても構いません。大切なのは、「将来を考える習慣をつけること」。それがキャリア設計の土台になります。
キャリア設計は“進化する地図”
キャリアは、いきなりゴールが決まるものではありません。
「こんな未来もいいな」と思うことが変わっていくのは自然なことです。今描いた地図をベースに、経験を重ねながら少しずつ修正していけば大丈夫。
まずは、「自分はどんな風に働きたいのか?」と、自分自身に問いかけてみましょう。
その問いを持つことこそが、キャリア設計の“はじめの一歩”です。