“軸”を持つことで迷わない──キャリア選択の土台を築く

自分の「価値観」を見つめる

キャリアを考える第一歩は、「自分が何を大切にしたいか」を知ることです。収入、やりがい、安定、人とのつながり──人によって重視するポイントは違います。目先の条件だけで選ぶと、後から「こんなはずじゃなかった」と感じることもあります。日々の授業やアルバイトの中で「どんな瞬間に充実を感じたか」を振り返ると、自分の価値観が見えてきます。

得意分野を“言語化”する

なんとなく得意だと思っていることを、言葉にして整理してみましょう。「人に説明するのが得意」「コツコツ作業を続けられる」「相手の話を聞くのが好き」──小さな強みでも、職場選びのヒントになります。言語化することで、自信を持って自己PRできるようになり、将来の方向性も明確になります。

「理想の働き方」を描く

自分がどんな場所で、どんな人たちと働きたいのかを具体的にイメージすることも大切です。たとえば「地域密着で患者さんと長く関わりたい」「新しい技術を学び続けたい」「チームで動く仕事がしたい」など、理想の働き方を明確にすると、職場選びの軸がぶれません。

現実とのギャップを把握する

理想だけでなく、現実との違いを理解しておくことも重要です。給与、勤務時間、勤務地などの条件も含め、自分のライフスタイルと照らし合わせながら整理していきましょう。無理のないキャリア設計こそ、長く続けるための土台になります。

キャリアの“軸”を形にする

価値観・得意分野・理想の働き方を掛け合わせて、自分のキャリア軸を明文化してみましょう。「私は○○な環境で、○○を通して、○○を実現したい」──この一文を言えるようになることが、迷わない選択の第一歩です。軸がある人は、どんな環境でもブレずに成長を続けられます。