将来がまだ決まっていない人へ──“ぼんやりした不安”に向き合うキャリアの考え方

「まだやりたいことが決まっていない」は悪いことじゃない

「やりたいことが見つからない」「将来像が思い浮かばない」と感じている学生は少なくありません。
でもそれは、あなたが“真剣に考えようとしている証拠”です。本当に自分に合った働き方を選びたいという気持ちがあるからこそ、すぐに答えが出ないのです。

むしろ、今この時期にそうした迷いを経験すること自体が、キャリア設計における第一歩です。

「得意」「好き」「大切にしたいこと」から整理してみる

将来を考えるときは、「何になりたいか」だけでなく、「どんな働き方をしたいか」「どんな人と関わっていたいか」といった視点も大切です。

たとえば──
・手技が得意 → 技術を追求する現場が向いている
・人と話すのが好き → カウンセリングに力を入れる院が合うかも
・誰かの役に立てたときに喜びを感じる → 地域密着型の施術がやりがいにつながる

これらの視点から「自分の軸」を少しずつ見つけていきましょう。

正解は1つじゃない、変わってもいい

キャリア設計は一度決めたら終わり、というものではありません。
興味や価値観は経験とともに変化していきます。

たとえば、最初は美容鍼に興味があったけれど、実習を通じて訪問施術に関心が移ることもあるでしょう。大切なのは「今の自分がどう感じているか」に素直になること。そしてそれを言語化しておくことです。

キャリアマップや将来像は、“今の仮説”として考えてよいのです。

小さなアクションが未来をつくる

将来が決まっていない状態でも、できることはたくさんあります。
先生や先輩に話を聞く、気になる治療院を調べてみる、オープンキャンパスやセミナーに参加してみる——。どんなに小さな行動でも、それは「考えているだけ」から一歩踏み出した証です。

考えて、動いて、修正していく。
そうした積み重ねが、あなただけのキャリアを形づくっていきます。