求人票の読み解き方と落とし穴──条件の“見せ方”に注意しよう
はじめに
「週休2日」「月給25万円」「研修あり」──求人票を見ると、どれも魅力的な言葉に思えるかもしれません。
けれど、その言葉の“本当の意味”を知らないまま就職を決めてしまうと、入職後にギャップや後悔が生まれることもあります。
今回は、鍼灸・柔整業界の就職活動で知っておきたい「求人票の読み解き方」と「ありがちな見落としポイント」を紹介します。

よくある表現とその“注意点”
「週休2日」=毎週2日とは限らない
→ 実際は「第◯水曜と第◯日曜」など、月に2回だけ休みが2日あるだけというケースも。
必ず「月に何日休めるか」「毎週休みがあるか」を確認しましょう。
「月給25万円」=手取り25万ではない
→ この金額には残業手当や資格手当を含んでいたり、各種控除(保険・税金)前の総支給額であることがほとんどです。
「手取りでいくらになるか」「何が差し引かれるのか」をチェック。
「研修制度あり」=具体的な内容の確認を
→ 「1日座学があるだけ」「現場見学だけ」のような形だけの研修も存在します。
どのくらいの期間か?実技はあるのか?新人へのフォロー体制があるのか?を具体的に確認しておきましょう。
チェックしておきたい“裏側の条件”
- 勤務時間は「開院時間」ではなく「出勤・退勤時間」で確認
- 社会保険の有無は「福利厚生」欄だけでなく備考欄も確認
- 有給休暇の取得率や過去の新卒定着率が書いてあるかどうか
**「書いていない情報こそ重要」**という視点を持つことが大切です。
質問しても失礼じゃない
気になった点は、見学時や面談時に必ず質問しましょう。
「細かいことを聞いてくる学生だな」と思われるよりも、真剣に就職を考えている姿勢として好印象になります。
聞きにくい場合は、学校の先生を通して企業に確認してもらうのも一つの方法です。
まとめ
求人票は“表向きの情報”にすぎません。
大切なのは、自分の目と頭で内容を読み解き、必要があれば質問し、「本当に自分に合っているか」を見極めること。
言葉に惑わされず、自分の目線で就職先を選ぶ力を身につけましょう。