アルバイトのすすめ──“インターン代わり”に現場経験を積もう
はじめに
鍼灸・柔整業界では、他の業界のような「インターンシップ制度」が一般化していないのが現状です。
けれど、“実際の現場で働く経験”を積む手段は、他にもあります。
それが──アルバイトとして施術所で働くことです。
この記事では、学生がアルバイトを通じて得られるメリットや注意点について、就職活動の視点から解説します。

なぜアルバイトがインターンの代わりになるのか?
インターンは「仕事を体験する」ことを目的とした制度です。
一方、アルバイトであっても、実際の施術所で受付や助手、施術補助を経験することで、
- 職場の空気感
- スタッフの関係性
- 患者さんとのやりとり
など、「働くリアル」を感じることができます。
アルバイト経験が就職に活きる3つの理由
①「即戦力」としての信頼が生まれる
就職活動時に、「すでに現場を経験している」というのは大きな強みです。
特にそのアルバイト先が採用を検討してくれている場合、「人柄・相性がわかっている」ことは企業にとって大きな安心材料になります。
② 自分に合う職場のタイプが見えてくる
実際に働くことで、「自分がリズムよく働ける環境」や「ストレスを感じやすい場面」など、
**自分にとっての“向き不向き”**がより具体的に見えてきます。
③ 志望理由や自己PRが“具体的”になる
履歴書や面接で、「現場でこんな経験をした」という話ができると、言葉に説得力が生まれます。
机上の空論ではなく、実体験に基づく志望理由は、採用担当者の心にも届きやすいです。
アルバイト先を選ぶときのポイント
- 実習先や見学先で好印象だったところに相談してみる
- 先輩が働いていた場所は紹介をお願いできることも
- 週1回・2〜3時間でも構わないので、無理のないスケジュールで始める
最初は「見て学ぶ」ことが多いかもしれませんが、
信頼されるうちに業務の幅が広がり、実践の力もついてきます。
注意点と心がけ
- あくまで“学生”としての立場を忘れず、勉強や国家試験の準備を最優先に
- 遅刻・欠勤には特に注意(信用はすぐには得られず、すぐに失われます)
- 学校のルールに従い、バイト先への届け出や確認を忘れずに
無理をしすぎると、本末転倒になるので、あくまで「就活の補助」として取り入れましょう。
まとめ
インターン制度が少ないからこそ、**アルバイトという選択肢は貴重な“実践の場”**になります。
無理のない範囲で現場に触れておくことは、就職先選びにも、志望理由の説得力にもつながります。
興味のある施術所があれば、思い切って相談してみましょう。