そもそも「福利厚生」って何?──学生向け基礎知識ガイド
はじめに
求人票や企業紹介でよく見かける「福利厚生」という言葉。
けれど、学生のうちはそれが何を意味しているのか、ピンとこないことも多いのではないでしょうか。
実は、福利厚生は就職先選びにおいて“働きやすさ”や“生活の安心感”を左右する大切なポイントです。
この記事では、「福利厚生って何?」という基本のところから、わかりやすく解説します。

福利厚生=「給与以外のサポート」
まず、福利厚生とは何か?
ざっくり言えば、**給料とは別に会社が用意してくれる「働きやすさのための制度やサービス」**のことです。
よくある福利厚生の例
- 社会保険(健康保険、年金など)
- 交通費や住宅手当
- 制服貸与、昼食補助
- 有給休暇や育児・介護休暇
- 研修・勉強会の参加支援
「この職場で長く働いてほしい」という会社の姿勢が、福利厚生には表れます。
なぜ学生が知っておくべき?
働き始めてから、「えっ、こんなに給料から引かれるの?」
「有給ないの?」「育休って取れないの?」と気づいても遅いこともあります。
就職活動の段階で福利厚生を見ておけば、
- 生活が安定するかどうか
- 長く働ける職場か
- 制度が整っている=教育も整っている可能性
といった判断がしやすくなります。
大きく分けて2種類ある
法定福利(=法律で義務づけられているもの)
- 健康保険
- 厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
これはどんな企業でも基本的に用意されているはずです。
個人経営の施術所では未加入のケースもあるので注意が必要です。
法定外福利(=会社が自由に用意するもの)
- 社宅・住宅手当
- 食事補助
- 健康診断・予防接種の費用負担
- 勤続表彰・慶弔金
- セミナー参加支援 など
この部分に、その会社の「人を大切にする姿勢」が表れます。
まとめ
福利厚生は「生活の安定」や「長く働けるかどうか」に直結する大切な制度です。
学生のうちから基本を知っておくことで、就職先を“条件だけ”で選ばず、“安心して働ける環境か”という視点も持てるようになります。
次回は、「社会保険と国民健康保険の違い」について、もう少し具体的に掘り下げていきます。